第4話おもちゃショー物販の奇跡

卸問屋開拓

前回までのあらすじ

ビッグサイトで開催されたおもちゃショーに参戦し、「奇跡的なめぐり合わせ」の末に、玩具問屋の老舗(しにせ)「□□□□社の裏事務所」に連行されたぷぅ。

「お茶とカタログと雑談」

連行された割に「お茶とカタログと雑談」という当りさわりのない扱いを受けこの流れを変えねば!と、ぷぅの「ひとりでできるamazon物販」を力説。
その話を聞いていたのであろう、一向に進展のない打合せに業(ごう)を煮やして登場した□□□□社の営業のトップ「△部長」

△部長
〇〇!(営業のオッサンの名前)まったく、何をダラダラ打合せしてるんや!!
突如響いた怒号に、事務所内が凍りつく。この「営業部長登場」という【ふたつ目の奇跡】の先に起こった
さらなる事件とは、、

おもちゃショーの奇跡

「営業部長 登場」

以下営業部長 △部長のお言葉要約

△部長
駆け引きなんていらねぇんだよ!」
ええか。情報化社会の現代で、売価、原価が透明化されているイマ
「問屋の利益」だ「小売りの利益」だと言ってる場合じゃない
  • お客様に喜ばれる商品を提供し
  • 問屋が適切な利益を取り
  • 小売りが適切な利益を取る
みんなが少しの利益を共有しあうんや。この原則を忘れるな。
「物販の本質」は、誰かが勝って、誰かが負けるのモノじゃない。
新規の小売り(ぷぅ社のこと)だからと言って
「掛率の駆け引き」をして
65掛けだの63掛けだのと
ムダな時間を浪費して結局、良い関係を築けないのでは意味がない。

  • 掛率の交渉だとか
  • 補償金を入れろとか
  • 年間の取引額はいくらだとか
そうやって小売りを縛りつける、「そんな関係」の先に□社の未来はない。□社も歩み寄りを見せ、ぷぅ社にも歩み寄ってもらう。

「現代の物流の流れ」の中でお互いに利益を共有すればええんや。
ぷぅ社長。□社はネット販売する人も応援してる。

ウチで使えるものは〇〇(営業さん)でも在庫データでも全部使ってな。最初の取引は掛率を6〇%にする。※十分安い掛率

そのあとはぷぅ社と歩み寄っていく。これでどや!
な!ぷぅ社長!

小売りとの商談に、つまらない駆け引きなんていらないんや!わかったか〇〇(営業さん)!!

そんな「スピード感」を待っていた

ぐぉぉぉぉおおおおお!!!

なんだ、なんだこの営業部長。

熱い、熱すぎる!

待っていた。

ぷぅはそんな「スピード感」待ってたよ!

ぷぅ
(営業部長)さん、ありがとうございます。

□社さんの【在庫データ】さえ

利用させていただければ、正直、日本で私(雷神)の

右に出るものはいません。

ぷぅ
□社さんからの仕入れについては任せてください。

必ず期待に応えてみせます‼

感動の□社営業のオッサン

オッサン
ぷぅさん! ぷぅさんはオモシロイ人やな。長いこと営業やってて、△(営業部長)が出てきて、こんな話するの初めてですわ。最初から、そんなに気合い入れなくても構いまへん。細く長く付き合っていきましょ!
コンビのおじさんも、「営業部長の熱意」に押されて背筋ピーンしてる。
オッサン
ハハッ!いやーなんか、おもろい縁ですな、こりゃ!

□□□□社、☆☆社長登場

「ドンッ  ピキッ、、、」

その時、ぷぅの背後で【誰か】が事務所の扉を開けて入ってきた。その場にいるすべての人の「緊張」を肌で感じる。△部長の怒号の時とは明らかに違う感覚。

(みんな)「☆☆社長、お疲れ様です!」

(ヘ、、、しゃ、社長?)

振り返ると、ビシッと決めたスーツ姿に、【眼力マックス】の明らかに「社長オーラ」を発している人の姿。

(ぷぅはチノパンにユニクロのTシャツに パソコンが入ったリュック姿)

ぐるりと事務所内を見渡して、社長の「大きな目」にとまったのは、

  • コンビの営業さん(68)
  • □社の営業さん(65)
  • □社の営業部長(68)
  • ズラリと囲まれて商談している新規顧客「ぷぅ(40)」

※( )は一部推定年齢

おそらく、重要な「お得意様」と判断したのであろう、ゆっくりとこちらのテーブルに向ってくる。そして、この決戦の地「ビッグサイト」でぷぅに【最後の奇跡】が起こる。

次回予告

こりゃ出る幕ではないと立ち去る「コンビのおじさん」。この人、オモシロイ人でっせと、社長に席を譲る「営業部長」

そして、抑えきれない「社長オーラ」を発しながら、ゆっくりとぷぅの目の前に座る□□□□社、☆☆社長。年商ウン十億の☆☆社長と、ひとりでできる物販のぷぅ社長が対峙!

 「□社社長 vs ぷぅ社長」

これは「おしり拭きあたため器」と「物販の神」が与えたもうた試練。この状況に、もはや退路はない。前進あるのみ。