はじめに
Amazon物販で売上を伸ばすためには、ただたんに安く仕入れて高く売るだけではなく、その商品の強みをしっかりカタログでアピールできるに越したことはない。
購入者からのレビューも変わってくる。
しかし、健康美容関連の商品は「薬機法」という『制約』が深く関わってくる。
そもそも医薬品や医療機器は出品ができないので、Amazonの場合は商品登録ができないようになっている。
また、メルカリやヤフオクでも出品規制が表示され出品登録ができない表示が事前にでるが、やはり法律をしっかり学ぶことは大切です。
今回は「薬機法違反による販売」で逮捕・起訴されるケースを学んで、Amazonで出品するときに気を付けたほうがいいことについてお伝えしていきます。
そもそも薬機法とはどんな法律なの?
「薬機法」は、正式には「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称で、日本における医薬品や医療機器などの規制を定めた法律です。
薬機法は以下のような内容を含んでいます。
医薬品の製造・販売の規制
医薬品や医療機器を製造・販売するためには、国からの許可が必要となる。
これは、製品の品質と安全性を確保するためのものであり、許可なく製造・販売を行った場合は、罰則の対象です。
広告の規制
医薬品や医療機器の広告についても規制がある。
たとえば、誇大広告や虚偽の広告、無許可の医薬品についての広告などは禁止されています。
製造業者等の義務
医薬品や医療機器の製造業者、輸入業者、販売業者などには、製品の品質と安全性を確保するためのさまざまな義務が課されている。
これに違反した場合も、罰則の対象となります。
製品の承認制度
新しい医薬品や医療機器を市場に出す前には、国からの承認が必要となる。
これは、製品が有効であり、かつ安全であることを確認するための制度です。
これらの規制は、消費者の安全を確保し、医薬品や医療機器の品質を保つためのもので、薬機法違反は厳しく罰せられることがあります。
具体的には、
・無許可での製造・販売
・広告規制の違反
・品質保証義務の違反
・承認制度の違反
などが該当します。
販売している商品が薬機法に違反してしまうと、「業務停止命令」はもちろん、最悪の場合「逮捕」もありえます。
誇大広告の場合、薬機法66条違反で2年以下の懲役、200万円以下の罰金です。
「薬機法違反」による逮捕・起訴の具体的な事例
「薬機法違反」による逮捕・起訴の具体的な事例をいくつか紹介します。
無許可での医薬品製造・販売
2021年には、インターネット上で無許可で性機能を高めるとされる医薬品を製造・販売した男性が薬機法違反の疑いで逮捕された。
この男性は自身のウェブサイトでこれらの製品を販売していたとされています。
偽装医薬品の販売
2017年、無許可でED治療薬を製造・販売し、それを一般の健康食品と偽って販売したとして、男性2人が逮捕された。
医薬品の輸入規制違反
個人輸入の制限を超える医薬品の輸入や、医薬品を輸入した上での販売も薬機法違反に当たる。
例えば、2018年には、男性が大量のバイアグラを海外から個人輸入し、それを転売したとして逮捕された。
これらの事例からわかるように、薬機法の違反は重大な結果を招く可能性があります。
法律を遵守し、医薬品等については適切な許可や手続きを経て取り扱うことが重要です。
Amazonで販売するときに薬機法違反にならないようにするにはどうすればいいの?
Amazonでの医薬品の販売において薬機法違反を避けるためには以下のような対策が考えられます。
販売許可
まず、医薬品を販売するためには適切な許可が必要となる。
これには、製造業者、輸入業者、卸売業者、販売業者の各許可が含まれる。
適切な許可がない場合、それは薬機法違反となる可能性があります。
広告規制の遵守
医薬品の広告には規制がある。
誇大広告や虚偽の広告は禁止されています。
また、無許可の医薬品についての広告も禁止されています。
承認制度の遵守
医薬品は、国からの承認を得て初めて市場に出すことができる。
未承認の医薬品を販売することは違法です。
医薬品の品質管理
医薬品の品質管理は非常に重要である。
製品が汚染されたり、期限切れになっていないかなど、適切な品質が維持されていることを確認する必要があります。
個人輸入の規制
日本では、個人が自身の使用目的で外国から医薬品を輸入することは一部許されているが、その量には制限がある。
これを超える量の医薬品を輸入したり、それを販売したりすることは違法です。
これらのガイドラインを遵守することで、Amazonでの医薬品販売における薬機法違反を避けることができます。
おわりに
Amazonである程度売り上げが立つと担当者がついていろいろと相談できる関係を築いていけるようになります。
まだそこまで売り上げがない場合は、積極的にAmazonに直接相談すると、とても丁寧に回答してくれます。
わからないことや疑問・不安になって一人で悩まず、Amazonのサポートにすぐにいろいろ聞いてみることをおすすめします。
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