物販でお金が増えないと言われている理由と対処法
物販を実践すると、売っても売っても銀行のお金が増えないと感じることがあります。
決算や、確定申告、経理上の帳簿を見ても数字上の利益は出ているし、
利益商品の補充もしている。なのにお金が増えない。
なぜお金が増えないと言われているのかその理由と対処法を解説します。
仕入れ、在庫、販売、入金の流れ
物販の流れ
物販ビジネスの流れは
仕入れ → 納品 → 販売 → 入金
という形になっています。
この当たり前な流れをやっているのに、なぜお金が増えないのか。
それは、仕入れと入金にタイムラグが生じるためです。
例えば、
<1回目>
・仕入れ 10万円
・納品
・販売 15万円
・入金 12万円(利益2万円)
こんな感じでお金が動きます。
ところで、飛ぶように売れるこの商品。
あなたなら2回目の仕入れは、いつ行いますか?
おそらく、1回目仕入れの入金後ではなく、
売り切れる前か、売り切れた直後でしょう。
つまり、「入金の前」に仕入れを行っているため、
銀行のお金は自転車操業的になるため、増えるどころか、一時減ってしまいます。
在庫は売り切ること
上記の流れからでもわかるように。
在庫は売り切らなければお金は増えません。
・納品
・販売 15万円
・入金 12万円(利益2万円)
せっかく得られた2万円の利益があっても
他の余剰在庫が100万円もあっては意味がありません。
リサーチ時点でしっかりと販売数を予測し、
過剰な在庫は納品せず、しっかりと売り切ること。
リサーチ量を増やし、
「少量多品種」の売り切り販売を意識することで、
お金が増える物販が可能となります。
支払前に販売するのが原則
限られたキャッシュ(現金)の中で上手く物販を回すためには、
支払日までに商品を販売するのが原則です。
・クレジットカードで仕入れる場合は締め日と支払日
・後払い制度を利用する場合も締め日と支払日
そして、amazonの販売や入金日を確認してお金の動きを把握しましょう。
ですが、そううまく商品が売れないこともあります。
支払いに余裕が持てない場合は
銀行や各種融資制度を活用してキャッシュの余裕を持つことが大事です。
世間の会社や組織は融資を必ず活用しています。
在庫はお金
在庫は現金です。
確定申告などで帳簿をつけている方はわかるかと思いますが、
棚卸在庫は現金(資産)扱いになります。
在庫も含めてお金
銀行のお金は増えませんが、
在庫という現金は増えていませんか?
「銀行残高 + 棚卸在庫残高」
これがあなたの財産です。
在庫を物として見るのではなく
在庫を含めてお金という認識が重要です。
しっかりと在庫を売り切ること
なんども言いますが、
在庫はしっかりと売り切りましょう。
たくさん売れるから、と言って
一気に数百個など大量仕入れしてはいけません。
ライバルが増える、新商品がでる、流行りが終わるなどして
大量の在庫を抱えることにもなりかねません。
在庫の補充は基本「1ヶ月で売り切れる量」が適正です。
極端な話「1商品5個づつ」と決め、
100商品(500個)、1000商品(5000個)の
利益商品を探す方が健全です。
「少量多品種」の販売をしっかりと意識しましょう。
資金力の必要性
在庫のコントロールは難しい
1ヶ月で売り切れる量とはいっても、
全ての在庫が思い通りに、想定した1ヶ月以内に売れてくれるわけではありません。
- ライバル増加
- 価格競争
- 需要低下
- amazon復活
- amazon規約に抵触
さまざまな理由により在庫の回転は変わります。
資金に余裕を持つこと
商品を仕入れて、販売して、利益を出して、また仕入れて。
物販はこの繰り返しですが、
固定費の支払いを含めて毎月ギリギリの資金繰りで回していると、
いつか資金ショートしてしまう恐れがあります。
利益の出る商品を抱えて、資金が回らなくなる状態を
俗に「黒字倒産」と言います。
そんな資金ショートを起こさないための対策として、
資金に余裕(バッファ)を持っておくことが必要です。
ざっくりですが、余裕を持った物販を進めるために
「売上げの倍」程度の運転資金を用意しましょう。
月商100万円であれば、200万円分の運転資金です。
運転資金のうち、仕入れに100万円前後利用しますが、
残りの100万円は不測の事態にとっておきます。
心の余裕がどっしりと構える物販につながり、
必要なときに一気に攻めることも可能で、利益も出しやすくなってきます。
特に売り上げを伸ばしている最中は、
銀行のお金は減り続けることになります。
このため、amazonのような有在庫販売では
キャッシュ(現金)の余裕を持っておくことが大切です。