リサーチ編 3.amazon手数料と利益

amazonスタートアップガイド

3.amazon手数料と利益

amazonのFBAを利用した販売では、複数のamazon手数料が発生します。
この項目では手数料と利益、そしてリサーチの基本について詳しく解説します。

※長文ですが重要な項目ですのでしっかりと確認してください。

amazon手数料の構成

amazonの手数料は、
・基本料
・販売手数料
・成約料(メディア商品のみ)
・FBA手数料
の4つで構成されています。

基本料

大口出品と小口出品で変わります。

大口出品であれば月額4,900円
小口出品であれば、商品がひとつ売れるごとに100円の基本料がかかります。

販売手数料

商品が売れた際に発生する、商品のカテゴリ別の手数料です。
amazonでは商品のカテゴリごとに8%~45%の販売手数料が発生します。

詳しくはこちらの資料をご覧ください。
amazon販売手数料について

他にも、商品が返品された際に発生する「返品手数料」があります。

成約料(メディア商品のみ)

本、CD、レコード、DVD、ブルーレイ、ビデオを販売した際には、
特別な手数料が発生します。
詳しくは、上記「amazon販売手数料について」内をご参考ください。

FBA手数料

FBAを利用した際に発生する手数料です。

FBA手数料は

・配送代行手数料
・在庫保管手数料
・長期在庫保管手数料
・在庫の返送/所有権の放棄手数料
・購入者返品手数料
・在庫保管超過手数料

で構成されており、商品の販売にかかる主な手数料は「配送代行手数料」
「在庫保管手数料」になります。

配送代行手数料は商品が売れてamazonから購入者へ配送される際に発生しますが、
商品の寸法と重量によって料金が変動します。

詳しくはこちらの資料を確認してください。
FBA配送代行手数料

在庫保管手数料は商品をamazon倉庫で保管された段階で発生します。
こちらも商品の寸法と重量によって料金が変動します。

詳しくはこちらの資料を確認してください。
在庫保管手数料

商品ごとの手数料の違い

FBA販売と自己発送の販売の違いを確認します。

商品サイズごとに実際に計算した場合の手数料の違いを見てみましょう。
例えば、サイズ別に1,000円で仕入れて2,000円で販売したとします

「小型サイズ」で軽い「SDカード」の場合

FBA販売であれば利益は517円、利益率は26%となります。
自己発送の場合は、利益は706円、利益率は35%となります。

SDカードは小型サイズのため、自己発送で定形郵便などで送れば大きな利益が取れます。

次に「標準サイズ1」の「デジタル室温時計」の場合、

自己発送の配送方法はレターパックプラスです。
こちらは厚み3㎝以上で重量が150g程度になります。

FBA、自己発送両者を比較してみると、

FBA販売であれば利益は317円、利益率は16%となります。
自己発送の場合は、利益は180円、利益率は9%となります。

サイズが大きくなればFBA販売の方が利益が出せることが分かります。

このように、自己発送が有利な場合とFBAが有利な場合があり、
特に標準サイズ以上はFBAが有利となることが多いです。

また厚さ3.3㎝以下で軽い小型商品に関しては、
小型軽量プログラムという特別な販売方法があります。

こちらについては別項に記載しますが、
実は、自己発送よりもFBAの方が有利なものが多いということを
認識しておいてください。

実はメルカリよりも安いamazon手数料

不用品販売などで一般に人気のメルカリですが、

amazonFBAで販売するよりも手数料が安いのでは?と思っている方が多いようです。

では、実際はどうなのか検証してみましょう。

<手数料の比較>
amazonFBAの手数料:8%~15%
メルカリの手数料:一律10%

<配送料の比較> ※標準サイズ
amazonFBAの配送料(FBA手数料):421円~
メルカリの配送料:600円~(メルカリ便)

それぞれの手数料をくらべると分かりますが、
実はamazonのFBAの方が手数料が安いことがわかります。
(小型商品を除く)

先ほどの「SDカード」と「デジタル室温時計」を例に計算してみましょう。

【小型サイズ】SDカードの場合
<FBA販売>
仕入れ値:1,000円
販売価格:2,000円
カテゴリ手数料:200円
FBA手数料:283円
利益額 :517円

<メルカリ販売>
仕入れ値:1,000円
販売価格:2,000円
手数料 :200円
配送料 :94円
利益額 :706円

SDカードの場合は、配送料の関係でメルカリの方が利益が出ます。

【標準サイズ】デジタル室温時計の場合
<FBA販売>

仕入れ値:1,000円
販売価格:2,000円
カテゴリ手数料:200円
FBA手数料:383円
利益額 :317円

<メルカリ販売>
仕入れ値:1,000円
販売価格:2,000円
手数料 :200円
配送料 :520円
利益額 :280円

少しサイズが変わっただけで、配送料の関係でFBAの方に軍配が上がりました。

ただし、メルカリには大きなデメリットがあります。

amazonFBAの場合は、
倉庫に納品してしまえばあとは全自動で販売完了となりますが、

メルカリの場合は梱包・発送、メッセージのやり取りなど、
すべて自分でやる必要があります。

少量であれば問題ありませんが、数十個、数百個の対応となると、
どちらが個人や副業の事業に向いているのか一目瞭然です。

実はこれは楽天市場やYahoo!ショッピングにも言えることです。

配送料のみならず、納品や商品管理、配送、顧客対応という実務労働をしなくても済むのが、
amazonFBAの最大のメリットです。