リサーチ編 5.仕入れの際の注意点

amazonスタートアップガイド

5.仕入れの際の注意点

商品を仕入れる際に気を付けるべき点について解説します。

何個仕入れたらいい?

利益商品を見つけたとしても、
50個、100個と仕入れるのは絶対にやめましょう。

最初はおためしで5個。
多くても、1ヶ月で売り切れる点数を上限としましょう。

仕入れ点数の決定にはリサーチ編でご紹介したツール「キーゾン」を活用します。

まず仕入れ対象の商品カタログを開いて、
keepaの上に表示されているキーゾンの新品の回転数を見てください。

こちらの3ヶ月の平均値は69回です。
ただ、出品者は自分だけではありませんので、
競合する出品者数を確認します。

商品カタログの「中古&新品(32)点:」の部分をクリックすると、
現在の出品者の状況を見ることが出来ます。

出品者一覧が表示されたら、
左側のメニューのコンディションの中の「新品」にチェックを入れてください。

商品によっては中古品の販売も混ざって表示されますので、
これで新品だけに絞り込むことが出来ます。

上記の場合は6,780円で販売しているセラーが4店舗います。
細かいことは省いて、この4セラーを単純にライバルセラーとします。

この商品をあなたが最安値に合わせて出品したとすると、
あなたを含めて5人のセラーが、基本的には平等にカートが回ってくることになります。

この商品の月の回転数の平均は最低69個なので、1セラーあたりの売れる個数は、

69個 ÷ 5名 = 13.8個

約14個が1セラーあたりの販売数ということになります。

勿論、最安値以外のセラーが価格を合わせてくることもありますし、
最安値のセラーの中から値下げをしてくるセラーが出てくることもあります。

また、最低69個というのはあくまで
ランキング(ギザギザ)が下がった回数(販売機会)を数えているだけなので、
実際は複数個買いされたいたり、同時刻に複数名の購入があるので、
実は数字以上売れている可能性があるため正確な数字とは言えません

最低限仕入れする数字としては良い目安になりますので、
仕入数の参考にしていきましょう。

テスト仕入れの重要性

初めて仕入れる商品に関しては、
いきなり多くの数を仕入れるのではなく、
様子を見るためにもテスト仕入れをすることが重要です。

テスト仕入れする理由とは

例えばかなりの高回転の商品を見つけ、
思い切って50個とか100個とか仕入れたとして、いざ納品したら

・ライバル急増

・価格競争

・販売不可商品(危険物、メーカー規制)

なんてことがあります。

それぞれ下記の点に注意しましょう。

価格の下落

出品後のライバルセラーの性質に注意しましょう。

回転が超高回転の商品は
どんどんセラーが入れ替わるので良いのですが、

回転がそれほどでもない商品に関しては
自分の商品が売れないことに焦りを感じ、
我先に売ろうとするライバルが価格競争を始めます。

このようにライバルの質によって
価格競争が起こる商品と起こらない商品があります。

テスト仕入れでは、価格競争の有無を見極めましょう。

思ったより売れない

keepaやキーゾンのデータで高回転に見えても、
納品したら思ったように売れない商品が存在します。

特に、数千件、数万件の評価件数を持つセラーは、
カートボックス取得が優遇されていて、
自分のセラーにほとんどカートが回ってこないことがあります。

この場合、
カートを取得しなければ売れない、というamazonの性質上
思ったより売れないという現象が起こります。

受領したとたんライバルが急増

利益商品はライバルが多数目を光らせています。
出品してすぐにライバルが増加する商品もたくさんあります。

どこかで見ていたんじゃないか?と思うくらい
不思議と同時期にライバルが急増したりします。

そういった商品を大量に仕入れた場合、
受領するなり価格競争が始まり、赤字になることがあります。

特に、トレンド品などの人気商品
そういった傾向が高いので注意が必要です。

amazon本体の存在

仕入れする際に、amazon本体の販売がないか確認することも重要です。

商品カタログを見た時点でamazonが既に販売していて、
かなりの在庫数を抱えている場合は、基本的にはamazonには敵いません。

仮に仕入れ対象となる販売価格だったとしても、
amazonがショッピングカートを譲ってくれることはほぼありませんので、
そういった商品の仕入れは絶対に避けましょう

amazon在庫切れを待って販売する場合は、amazonの在庫数をチェックしましょう。
amazon在庫を確認するには、amazonが販売している商品を
カートに入れて確認することができます。

①商品をカートに入れたら、カートの編集ボタンをクリック。

②購入固執を編集。10+をクリックしてください。

③個数を999個にして更新ボタンをクリックしてください。

④以下の表示が出ました。

正確な数字が分かる場合もありますが、このような表示が出ることもあります。
この場合は、amazonがかなり在庫を持っていると判断してOKです。

商品カタログを見た際に、amazon直販部門がいなかったとしても注意が必要です。
必ずkeepaのグラフを見て、過去のamazon販売を確認しましょう。

オレンジの帯がamazon直販になります。

ちょこちょこ在庫切れを起こしていますが、入荷のタイミングも早いので、
この商品に関しては、仕入れは避けておいた方がよさそうです。

現在、オレンジの帯(amazon本体の販売)が全くない状態でも、
過去に販売していたケースには要注意です。

確認するにはkeepaのグラフの右側にあるメニューから、
クローズアップビューのところを1年間にしてみましょう。

するとこのように、過去にamazonが販売していたことが分かります。
この商品に関しては、2019年の11月からamazonの復活はありませんので、
仕入れても問題なさそうですが、直近半年以内にamazonの販売があった場合には注意が必要です。

amazon復活後はほとんどの場合、赤字商品となります。

以上が、仕入れする際の注意点です。

仕入れ時には、keepaとキーゾン、出品者数、amazon直販部門の存在をよく確認して、
仕入れ対象になる商品なのか、テスト販売の結果はどうか、
多くてもいくつ仕入れるのかをしっかりと判断するようにしてください。

最初のうちは失敗することもあると思いますが、経験を重ねていくうちに感覚がつかめてきます。