3年分の大量の元帳と証票に埋もれ、税理士と何度も見返すが…
11月15日、月曜日。迫りくる税務調査。
はじめての税務調査を前に、落ち着かない日が続く。別に悪いことなどしていないがなんだこの独特の緊張感は。
そんな中、ついに明日が決戦の日(税務調査当日)
3年分の大量の元帳と大量の証票に埋もれ、税理士と調整した想定問答集を何度も見返し。
「よし、完璧」
と、一息ついた。
結局、
- 売上げの証明
- 経費の証明
- 事業に関連することの証明
当たり前の話だが、これらが証明できれば何も怖いことはない。
はず。
今までこの「だろう」「はず」でやってきた会計帳簿。その対応が、いいのか悪いのか、明日ハッキリする。
ある意味、長年ボヤッとしていたことが固まって、今後の対応が明確になって清々する。(と、前向きにとらえておこう)
さて、今日は飯食って風呂入って早めに寝て、マラソン大会に挑む子供のように、万全の態勢で臨む。
データマニア脳が税務にも通用するか。
いざ、勝負!
午前「事業ヒアリング」午後「帳簿のチェック」
午前10時。
税務調査に来たのは2名。
1名はおそらく20代前半の若手女子。もう1名は、若くして「上席」の肩書を持つベテラン。
迎え撃つのは、ぷぅと顧問税理士の2名。
最初は若手女子がメインとなり、
午前「事業ヒアリング」
午後「帳簿のチェック」
というオーソドックスなスタイルで調査が始まる。
- amazon物販とはどんなものか
- amazonでどんなものを売っているか
- amazonの仕入れはどこからか
- amazonの販売方法はどんなものか
- amazon手数料と配送料の内訳とは
- どうやってamazonの利益商品を見つけるのか
- amazon売り上げの月商、年商
- どうやって社長一人で億の売上げを?
amazon、amazon、amazon、、
どうも、調査官たちは調査の対象を「amazon」に絞ってきているようだ。
よっしゃ、それなら俺の独壇場だ。
「amazon物販とは」について一方的に1時間以上しゃべる。もはや講義。
「はぁ、そんなビジネスがあるんですね~」
と、感心したところで午前中終了。
いや、ナニコレ。
そして、問題の午後がやってきた。
総勘定元帳(会計帳簿のすべて)を広げて、バババッとチェックする。
見る限り、十万~数十万円~数百万などの経費や売り上げが計上されているところしか見ていない。(と、思う)
細かい会議費、交際費、研究費などは豪快にすっとばす。(いろいろ準備してたのに!)
amazonに狙いを定めた若手女子は、数百ページにおよぶトランザクション(内訳)とペイメント(合計)の整合をひたすら電卓をたたいてチェックしている。
そんな、チェック魔の若手女子に加え上席が鋭いところにメスを入れてくる。
(うっ、、)
やっぱりソコ突く?という、顔をするぷぅ。
、、、だが、そんな質問がくることは想定済みだ!
しっかり理論武装した資料を引っ張り出して「こういった資料がありまして、、」と、おもむろに資料を見せて説明する。想定通り。
ベテラン税理士が怖かった
そして、初日一番効いたのが、御年60代、ベテラン税理士の所作(しょさ)。
税務官から指摘され、ちょっと科目のつけ間違いがあろうもんならすごい剣幕で部下に怒りの電話。
すぐに全部チェックしとけよ!バカヤロウ!
(おそらく演技)
指摘するたび、目の前でこんなブチ切れられたら、税務官たちも指摘する気も失せるわ。(部下がかわいそうで、、)
実際、トランザクションと格闘中の若手女子は緊張の面持ち。
税理士が電話を終えると、税務官たちには優しい言葉で説明するところが、逆にコワイ。
(おそらく演技)
調査初日が終了
とにかく初日は、
- ぷぅの理論武装
- 税理士のブチ切れ芸
で、ほとんど指摘なしで終了。
明日はまた10時にきて調査の続きをする、ということで今日は解散。
さて、今日の雰囲気なら想定した資料と回答で乗り切れるはずだが、、
だが、2日目はそう簡単には済まなかった。
次回に続く、、
何やってんだよ!いつも言ってるだろ!
こんな簡単なところ間違えんじゃないよ!